全身に206個ある骨のうち、主として、背骨26個と脚の骨である下肢骨62個が、体の成長に関わってきます。
これらの骨の両端には骨端線と呼ばれる軟骨部分があり、この部分が成長することによって骨は成長していきます。
骨端線が成長するためには、毎日の生活の中における「栄養・睡眠・運動」の3つの要素が特に重要です。
バランスのよい食事をしっかり摂り、しっかり外で遊び、しっかり眠る、この基本的な生活習慣をこころがけましょう。
1. 栄養 | 骨端線に「カルシウム」「たんぱく質」「マグネシウム」「亜鉛」といった栄養素が十分に供給されることが重要です。特に、カルシウムは腸での吸収率が非常に悪い栄養素で、子供達に最も足りていない栄養素となっていますので、不足することのないよう気をつけることが重要です。 |
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2. 睡眠 | 骨端線が成長するためには成長ホルモンが十分供給される必要があります。これは3、4段階という最も深い睡眠をとっているときに多く分泌されますので、深い睡眠を効率的に取ることが重要です。 |
3. 運動 | 骨端線に、適度な刺激を与えるため、しっかり運動をすることが大切です。成長期は特に、ウォーキングやなわとびでも結構ですので、毎日運動することをお勧めします。 また、ストレスを受けすぎないこと、両親からしっかり愛情をうけること、大きなケガをしないこと、なども大切です。 |
骨を形成する主な栄養素は、たんぱく質とカルシウムですが、国民栄養調査をみると、子供たちに一番不足している栄養素はカルシウムとなっています。 カルシウムは骨を形成するだけではなく、血液中を常に流れていて、全ての細胞に指示を送る大切な役割も果たしております。カルシウムが不足すると、それを補うために骨中から溶け出して参りますので、成長期は特にカルシウム不足に注意が必要です。